top of page
Kazuto Yoshikawa
woodworker
「芝公園で公園散策とバターナイフ作り」
開催:2013年12月8日
芝公園近くにあるカフェにて、木のスプーン作りとそのスプーンで特製の冬ポタージュを楽しむワークショップを行いました。日曜の午後1時から5時過ぎまでの約4時間のプログラムです。
最初に公園の一角で、「都会の樹」についてのレクチャーと、アイスブレイクをかねた簡単なゲームを行いました。ゲームはペアを組んでもらい言葉を使わずに表情とジェスチャ−のみで公園内からお題のもの草木を探してきてもらうというもの。初対面同士で言葉を使わずやりとりするのはちょっとした非日常体験。きれいに紅葉したイチョウの絨毯の上で自然と表情が豊かになって最初の緊張がとけて行きます。都会で共生している植物を実感してもらいました。
カフェに戻ってからは材料としての木の話題。サンプルを手に取りながら、生活での木の使われ方、参加者の方々の木の思い出などをお話を伺いました。材種サンプル別の様々な香りは感覚を開き、記憶を呼び覚まして行きます。
そしてスプーンの制作作業。南京カンナでシュルシュル削る感覚や、漂う香り、やすりで滑らかに磨き上げて行く行程で、いつもは使わない感覚が呼び覚まされ、どんどん作業に没頭していきます。
普段はよどみなくパソコンのキーボードを叩く指先が、木を削るとなると勝手が違い、逆にその感覚が新鮮でおもしろく感じられたようです。削り始めは、大まかな形は大体同じ材料から始めたにも関わらず、完成したスプーンはそれぞれの思い思いのかたちのマイスプーンに。
一番小さいスプーンは、赤ちゃんのプレゼントの為に作られたとのこと。使う人を想像しながら想いを込めて作業する時間は、忙しい毎日のなかでのやさしい時間になりました。
bottom of page